広報誌みらい2020年9月号
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Topics桜島大根産地振興に向けた研修会 8月3日、鹿児島市役所桜島支所で桜島大根の産地振興に向けた研修会が開かれ、生産農家や鹿児島大学、農業開発総合センター、鹿児島地域振興局、鹿児島市、JAの関係者20人が参加しました。 研修会では、鹿児島大学農学部食料生命科学科加治屋勝子講師が「鹿児島が誇る桜島大根~病気の予防に役立つ健康野菜~」をテーマに血管機能を改善するトリゴネリンが桜島大根の根だけでなく皮や葉に含まれている事や丸ごと全部の血管に良いなど科学的根拠のある健康食材であることを伝えました。 引き続き、F1種「桜島おごじょ」の品種特性や播種期、生理障害のほか在来種と比較した空洞化やス入りの発生率や栽培マニュアルと20年産の種子(桜島おごじょ)の注文方法や販売時期、価格等について説明しました。白ネギ生産部会研修会 7月21日、白ネギ生産部会の若手会員が吉野支店管内にあるほ場で研修会を開き、会員と関係者6人が参加しました。 今回は、就農して3年目の宇都久和さん(54歳)が若手会員の北原陽介さん(42歳)と米森遼太郎さん(35歳)のほ場を訪れ、5月上旬に定植した白ネギの状態を確認しながら除草対策について説明を受けました。 また、長谷営農指導員が「今年は6月下旬からの大雨の影響により肥料成分の流出・病害虫が発生しているため注意が必要」と伝えました。 宇都さんは「励みになった。頭では理解しているが除草のタイミングがうまくいかない。ほ場で色々なアドバイスが聞けたので白ネギ作りに繋げたい」と話していました。桜島大根種採種 8月3日、桜島柑橘選果場で2020年産桜島大根の脱粒作業があり、桜島大根のF1種(桜島おごじょ)の種を採種しました。 桜島大根には、血管機能を改善するトリゴネリンが多く含まれている事が2019年に発表され、病気予防に役立つ健康野菜として注目されています。 今回、5月下旬に収穫した親株(1千本)をハウスや選果場で2ケ月以上乾燥させ、サヤを落としたあと脱粒機に入れサヤと種を振り分け作業に追われ、40万粒の種子を確保しました。 「桜島おごじょ」の種は、県の育成品種のため県内のみの販売となり、8月20日以降、注文を受けた生産農家へ販売されました。7

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